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Resonance

快復への道のり

せかいをさがしに

IZU PHOTO MUSEUM

 

クレマチスの丘、初めて訪れた。

国道246号をほとんど走破。

 

原題はFIELDWORKのようだけれど、せかいをさがしに、という邦題に惹かれた面は大きい。

あとは、キービジュアルが、おそらくは奈良市内なのであろう、舗装道路上に佇む若い鹿、というあたりか。

 

写真表現からは、随分興味関心が離れてしまった感があったのだけれど、印画紙でもなさそうなざらついた紙に、写真家本人が現像したという、サイズもバラバラな作品たちは、せかいのなかで、眼差しを向けるいきものたちの姿を写しているものが多かったように思う。

せかいをさがしにゆくのは、写真家自身でもあり、鑑賞者でもあり、被写体として切り抜かれたそれぞれの個体たちなのかもしれないな。

 

ゆったりと時の流れに身を浸していたかったな、という思いも残しつつ、クレマチスの丘のうちでもIZU PHOTO MUSEUMだけを観て、一般道をぼんやりと運転して帰ってきた。

 

見えているつもりで捉えられてはいないものたちの多面性を思う、というと、修辞に預けてしまっている感もあるのだけれど、せかいをみるまなざしは、それぞれが、それぞれに持っている、ということ。

生命が宿るもの、すなわち生物の一個体だけが、そのような主体でもないのではないのだろうか、と。

石には石の、雲には雲のせかいがあるのでは、と考えてみる。

 

行きの道中に正面で山体をあらわにしていた富士の、堂々たる姿であるとか。

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