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Resonance

快復への道のり

伐倒

初めて生木の立木を伐倒した。

 

少なくとも僕が生まれるよりも前に根を下ろした檜を、狙った方向に伐倒。

 

受け口を作り、ツルを残して追い口を突っ込み切りで開け、最後に追いヅルをひと思いに切り込んだら、めしめしっと嘶くようにして、ずどんと地に落ちた。何十年分もの生長を、僕が慣れぬ手つきで切り込んでも、ものの数分。

 

斜面の上方向に狙い定めて倒しているので、加速度がそれほど乗らないうちに着地はするけれど、直撃したら間違いなく脳天かち割れるな、というトン単位の地響き。

 

これを生業とするというのは、森を活かしも殺しもするな、という感慨。

 

どの木を払ったら、残された木がどう育つか、選木がとても大切、ということ。

 

チェンソーのエンジンを止めたら、そこにはまた、森閑が満ちていた。

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