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Resonance

快復への道のり

牧羊

羊飼いが理想、というのを書いたと思う。

 

とりもなおさず、羊をめぐる冒険、のあの街から延々と未舗装道を上り詰めた先の山小屋のことを念頭に置いていたのだ。

 

互いに不干渉な、そんな隔絶された空間で時を過ごす、それはどんなものだろう。

 

尾根筋でテントを張っていたときや、与那覇前浜で寝転んで朝まで温かい砂にまみれていたとき、秋田のど田舎であてになる地図もないまま道行く人のいない田んぼ道を歩いていたとき、台北で目的地を持たずに歩いていたとき、そうでなくても、都内の適当な駅で降りてなんとなく歩き回っていたとき、テムズ川沿いを歩いていたとき、高松で、直島で、仙台で、大阪で、黒島で、那覇で、京都で。

ひとりでいかようにも歩ける、ということの自由さ、忘れかけてはいないだろうか。

 

歩く、考える、出会う、のバランスが僕には心地よいのかもしれない。

目的を持たないこと。

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