Resonance

快復への道のり

ゆく河の流れは

絶えずして、しかも、もとの水にあらず。(方丈記)

 

一緒に行く以外には誰にも教えたくない、とびきりなカフェを見つけ、奥さんに、山岳信仰に興味があったんで、御嶽神社まできて御朱印受けてきたとこなんですよ、なんて話してたら、ご主人が御朱印帳を持ってきて下さって、池上本門寺や、多摩川浅間神社といった、もう頂いたところもあり、戸隠神社なんていう秘境に近いとっておきなのも見せてくれたり、なんて素晴らしい。

ランチも、珈琲も、ドアをくぐる時に、え?ってなった違和感を吹き飛ばすような上質さ。こんな場所、都内にもあるんじゃん。

また、陽が射す日に再訪したいな。

 

カウンセリングでは、妻の実家近辺に越すことを考えているんです、と、ようやく未来方向の話をできた。今日は率直によく話せたな、と思う。

 

 

いつも携えているDelfonicsのノートパッド、Rollbahnのページが尽きそうだったので、恵比寿のSmithへ。また空色を選んだ。

青系の色彩の美しさだけで、かなり書けると思う。青系の持ち物リストを並べるだけでもちょっとした作業だ。

 

そのまま歩いて表参道のLOKO Galleryに行くつもりでいたのだけど、そういえば恵比寿には改装明けたばかりの東京都写真美術館があるじゃないかと気付いた。

しかも10/1は天一の日でありながら都民の日、都立の施設は無料開放じゃないか。ちょうど、杉本博司展やってるし、と。

 

LOST HUMANという展示は、度肝を抜かれた。彼は、てっきり写真家だとばかり思っていたのだけれど、そんな思い込みをあっさり覆されるような。人類が経済発展しすぎて、戦争を多発させすぎて、環境を破壊しすぎて、隕石の落下によって、人口抑制が止められなくなって、宗教戦争が勃発して、氷河期の到来によって、平和に飽きて生きる意欲を喪って、世界が死んでしまう物語を遺言として語る、蒐集品とインスタレーションの混淆。

まさかそんなテーマを据えてるとは想像せず、人の気配のない静寂の写真が並んでいるような予感と共に訪れたものだから、打ちのめされた。心構えが必要な類いの作品だった。

 

三部構成のうちの二つまでは滅びが主題だったから、暗澹としてしまって、三部目のただただ静寂の裡に並ぶ三十三間堂の観音像の佇まいを、力なくベンチに腰を落として茫然と眺めていた。

 

 

NADiff ×10も写美の改装と共に新装されて、NADiff BAITENに。店員さんに、ここに来れたことでまたNADiff全店制覇できました、なんて話しかけてみたら、銀座ソニービルと共に閉じてしまったNADiff du Champで働かれている方だった。

本店が表参道にあった頃からお世話になってます。

 

 

人心地つけたと思ったら、LOST HUMANのぐわーんとした感じが蘇りながら、長い長い家路を帰る。なんて日だ。

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